2017/07/29

呼吸器外科手術・・・

京都山城総合医療センターでは、呼吸器外科医は私一人です。手術をどうするのか、患者さんに聞かれることがあります。

「先生がしていただけるのですか?」
と問われたら、
「はい、私が責任を持って行います」
と答えます。

しかし、呼吸器外科、胸腔鏡下手術となると、ある程度の”慣れ”が必要な手術です。そして、手術は一人でするものではありませんので、京都府立医科大学から、支援をいただいて手術を行っています。

今週は、呼吸器外科学教室教授、井上匡美先生がご来院くださいました。井上教授は、大阪府立四條畷高校の先輩で、大阪大学で肺癌、縦隔腫瘍のみならず、肺移植までされていた先生です。この日の手術は右下葉の転移性腫瘍に対する部分切除術でした。

適切なご指導のもと、しっかりと手術を終えることが出来ました。

かなり緊張しましたが、術者としてやっていると、見えていないものがあるということを改めてご教示いただけたと思います。

手術室スタッフと笑顔で写真撮影をしていただきました。当院乳腺外科のK先生は、研修医の時に大阪鉄道病院で勤務していました。当時、井上先生が大阪鉄道病院へ出張された時、一緒に手術に入ったことがあるとのこと、この世界、やっぱり狭いもんだと思いました。

井上先生、遠いところご来院いただきありがとうございました。
これからも、ご指導いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。



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2017/07/15

胸腔ドレナージ!!!

研修医の先生に胸腔ドレナージをしてもらいました。
私の両手サポートがありましたが、上手に入れてくれました。
自然気胸について調べてもらいました。

『自然気胸の手術適応について』          
 
  自然気胸とはブラ・ブレブが破裂し胸腔内に空気が貯留した病態であり、重症度は胸部X線写真における肺の虚脱度によって、軽度(Ⅰ度)、中等度(Ⅱ度)、高度(Ⅲ度)に分類される。

肺虚脱が軽度であり臨床所見が乏しい場合は経過観察とする。虚脱が中等度以上であれば初期治療として胸腔ドレナージが推奨され、高度であれば迅速な胸腔ドレナージが必要となる。

自然気胸の手術適応としては①再発を繰り返す症例②空気漏れの持続例③両側性気胸④著名な血胸⑤膨張不全肺⑥社会的適応があげられる。

社会的適応例としては、パイロットや潜水士など、気胸が致命的になりうる職場などがあげられる。
     --->パイロット、潜水士が気胸持ちということは聞いたことがないですが、実際のところ、どうなんでしょうか。(伊藤)

原発性自然気胸患者の約半数は再発するといわれており、胸腔鏡検査による胸膜擦過での再発率予防の成功率はほぼ100%である。
     ---> 責任病変の切除と、医療用素材による被覆が標準手術です。病気の原因は肺側ですから、初回の手術ではそこまではしていないです。(伊藤)

近年、胸腔鏡下手術も機器の進歩により安全かつ容易に施行されるようになってきており、自然気胸はそのよい適応である



研修医のK井先生。日々、患者に向き合って、頑張っています。