手術中には、実際の解剖を目の当たりにできる事から、研修医や学生さんに質問が出ます.術前に解剖の教科書、手術書を読んで、解剖を覚え込んでいるはずなのですが、時に変な回答が出てきます.
胸腔鏡下手術開始から数分、第8肋間後腋窩線で2cmの皮膚切開を行い、皮下脂肪を切離した後、出てくる筋について、「これ、何筋や?」と問うと「・・・僧坊筋」との回答でございました.場所も深さも違うのですが・・・H先生。
教科書は2次元、手術は3次元です.教科書で解剖を学ぶ必要はありますが、あくまでも図譜である事から制限が有ります.
手術に関していえば、「教科書で学べないのは奥行きである。」ということになります.
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