2014/02/15

胸膜癒着療法(タルク)・・・

胸膜癒着療法とは、気胸・胸水などの治療法の一つであります.

胸壁(壁側胸膜)と肺(臓側胸膜)の間に、空気・水などが貯まり、胸腔内にチューブを入れてドレナージを行って治療をしていても、空気漏れが止まらない、胸水の排液が多いなどの理由でチューブを抜く事ができない(抜いてもすぐに入れる必要がある)病態です.

胸壁と肺が癒着すれば(ひっつけば)、空気・水が貯留するスペースが無くなるので、チューブを抜くことができます。
胸腔内に注入する薬剤としては、ミノマイシン・ピシバニールなどが有名ですが、欧米では、タルクが標準的に使用されているようです.

タルクは白色〜灰白色の微細な結晶性の粉末で、水に混ぜても溶けません(混濁するだけで放置すると分離します)。

ミノマイシンやピシバニールよりも副作用(発熱・疼痛)が少ないようです.


昨年の12月に保険収載され、日本でも使用できるようになりました.
強力な癒着作用なのか、適応は癌性胸膜炎のみになっています。


2014/02/03

節分・・・

妻が吉田神社へ行ってきたようです.
我が家はマンションなので、小さな声で豆まきをしました。


としの数だけ豆を食べると言いますが、もう、数えるのが大変になってきました.多い目に食べておけばええやろ…従来の食いしん坊が出てきました.

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2014/02/01

京都府立医科大学呼吸器外科連携病院会議・・・

京都府立医科大学呼吸器外科の連携病院に勤務する看護師さんたちに声をかけています。
前回までは、手術室の看護師さんに集まってもらい、手術準備、手術機械の標準化を目指して議論を重ね、その成果として、手術教育研究会で発表もありました。

あれから2年、今度は、病棟の看護師に集まってもらいました.術後管理、観察項目、注意点や、それぞれの病院で工夫している事などを発表してもらいながら、全体のコンセンサスをえて、よい意味での標準化を目指します.

京都山城総合医療センターからは、ICU師長のMさん、ICU副師長のOさん、病棟副師長のMさんが参加してくれました.当院では、術後はICUで見てもらい、翌日からは病棟でというのが標準ですが、大学や他の施設では、ICUを経由せずに詰め所の横の観察室での術後管理にもなります.立場の違う看護師さんが集まる中で、どのような意見が出てくるのか、興味はつきません.


写真は京都山城総合医療センターの看護師さんたちです.
(きれいにとれているのですが、おこられないように目隠ししています)


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