学会発表のポスターについて書いてみようと思います。
現在の私の標準は、「ポスター印刷を宿泊先のホテルへ郵送してもらう」という方法です。これが、秀逸で、荷物が少ないのが助かります。
研修医の頃。
パワーポイントで作成し(当時はMac用のPersuasionという神アプリがありました)、A4で印刷したものをクリアフィルに入れて1枚1枚貼り付けていました。
大学院を出た頃。
10枚以上のA4の紙を画鋲で固定していく作業が非効率的であると思うようになり、外注でもA0サイズを3000円くらいで印刷できる時代になっていました。A0サイズで1枚貼りという形式をされていた演者もありましたので、私もそうしようと思ったわけであります。
発表が終われば、きれいに剥がして、くるくる丸めて、大切に持ち帰りました。プラスチックの丸い筒(画家の先生や、イラストレーターの先生などが作品を運ぶときに使うようで、画材屋さんで購入しました)に入れて搬送していましたが、A0の長さがあるので、軽い割には幅をとる”お荷物”でありました。
その後。
布への印刷ができる事がわかりました。発表までは、折り目が嫌なので丸めて持って行きましたが、帰りは折りたためます。逆に、プラスチックの丸い筒が”お荷物”になりました。コレが最終形と思っていたのですが、布へ印刷はコストがかかります。
そして、この頃までの経験で、自宅に持ち帰っても、丸まったポスターが溜まるだけ。病院に持って行っても、貼る場所がない。すなわち、無用のまさに”長物”となっていたわけです。
時代はディスポーサブルに。
学会では、司会の先生が進行してくれますので、ポスター間のツアーになっています。発表ごとに、ポスターの前を移動していくわけです。発表が終わり、ポスター会場が閑散としてくると、発表の集大成のポスターちゃんも、無用となってしまうわけです。そして、学会では、撤去時間をすぎても残っているものについては、当局で処分しますとアナウンスがございます。
貼り逃げというと、何か悪いことをしている印象がありますが、毎回の発表の後には、iPhoneで記念撮影をしてもらい、感謝をして、あえて、放置させてもらっています。
ポスター印刷も、ネットで調べれば色々ありますが、郵送してくれるのが当たり前です。それならば、わざわざ、自宅へ送ってもらわずとも、会場へ送ってもらいたいくらいです。残念ながら、会場での受け取りサービスはないことがほとんどです。そこで、宿泊先のホテルへ前日くらいに着くように発送してもらうことにしました。
発表のある日に、この四角の郵便物を会場まで持っていき、貼り付けるだけの仕事になりました。発表が終わり、帰りは手ぶらになるわけです。
ポスター印刷については、大学院のころから、かれこれ10年以上はプレオさんを使っています。コミケなどの印刷も扱っているようで、時期が重なると、混み合って間に合わない!という事態が生じるようでありますが、電話でお願いすると、こころよく、締め切り時間を指示してくれます。私の満足度は非常に高いです。また、印刷の価格も、少しずつ下げてもらって、大丈夫?と心配してしまうくらいまで下がっていると思います。
今回の外科学会では、新しく導入された、A0を上質薄手マット紙で、1200円+送料(今回は900円)で仕上げていただきました。公費での支払いも可能だったと思います。いつもお世話になっています。この場を借りてお礼を申し上げます。
私も使ってみたいと思われる方、リンクを貼っておきますので、ぜひ、ご利用くださいませ。