発表は、木曜日のポスターです。今回は、唾液アミラーゼ活性の報告をいたしました。唾液アミラーゼは、ストレスを反映する指標として用いられます。外科医である自分自身、また、手術に参加する助手のストレスは、どの程度なのかと興味を持ったのがきっかけです。
私自身は、手術の直前に、画像を何度も見ながら、頭の中でシミュレーションするときが一番緊張して、ストレスがかかっているだろうと思っていました。従って、手術前のアミラーゼ活性は上昇し、手術後は減少すると仮説を立てていたのですが・・・やはり、術後の方が、高くなるようです。
手術後の唾液アミラーゼ活性が少々するのは、術者、助手に当てはまります。上昇の程度は、個人差がありそうです。ただし、当直業務の翌日に、助手をする場合は、手術前からアミラーゼ活性が高く、手術後はさらに上昇している結果となりました。精神的ストレスと、肉体的ストレスを分けて調べることはできないので、総合的に、ストレス状態にあるとしか言えないのですが、
「手術前日は、術者が当直することはまかりならん!!!」
という、師匠の教えを裏付ける結果となったのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿