インフルエンザA罹患後、発熱性好中球減少・肺炎、間質性肺炎を来した一例を報告しました。本症例では、ステロイドパルス療法が効果的で軽快しました。
間質性肺炎とは、場合によっては予後不良で命に関わることがある疾患です。我々、肺癌治療に携わる者としては、手術後の合併症、抗がん剤治療の合併症、放射線治療の合併症であること、すなわち、何らかの治療を行うことにより発症し、死に至ることのある合併症であることを常にアナウンスし続けることが重要であると、改めて認識いたしました。もちろん、こういったアナウンスや公示は、医師のみでなく、患者・看護師などのコメディカルへの伝達も重要です。
今回の肺癌学会の大きなネタは、肺癌病期分類の改訂で、第7版がいよいよ2010年1月から施行されることになりました。これにより、腫瘍の大きさ2cm以下はT1aとなり、より早期の肺癌病期分類にはまることになりました。従来よりも分類が細かくなり、覚えにくいのが欠点です。