今日、午後から、臨時手術の呼吸器外科でありました。
本年から、医師1年目の研修医の卒後研修プログラムが改変され、なんと、「外科」が必須から外されているのであります。従って、1年目の研修医の先生は、簡単な縫合処置などの経験のないまま、2年目以後に突入するというシステムに変わっているのであります。
将来の外科医を育てる土壌がないということは、20年後、手術をする医師が足りないということにつながり、「自分がもし癌になったとき」、手術を託せる後輩がいないということになります。
公立山城病院ではひと味違った研修にしようと考えています。
忙しい(?)内科の研修の期間の中でも、「必ず参加」の義務のない時間帯を選んで、外科の世界を見てもらうようにしています。
山城病院の1年目研修医のK藤先生ですが、一昨日の胸腔ドレナージに続き、今日は呼吸器外科の手術に参加してもらいました。
手荒い(ブラッシング)、ガウンテクニック(清潔の手術着を身につける)、手術用手袋の装着方法も、実戦では初めてでした。そして、実際の手術では、内視鏡の係として、第2助手として手術に参加してもらいました。
1年目の研修医は、外科をまわらないわけですから、K藤先生が、日本で一番早く、呼吸器外科の手術に参加した研修医であると、本日このブログで宣言いたします。
「もうすでに手術に入った」という1年目の研修医の先生がおられましたらご連絡ください。