2013/01/07

デジタル・持続吸引器(Thopaz, Medela)・・・

 ドレナージとは、体腔内に貯まったものを外へ排出する為の医療行為と言えます。
一般的に、胸部の手術の跡には、必ずドレナージ・チューブが留置されます。その上で、チューブの先端は、「持続吸引器」に接続されます。胸の中の血液や、気瘻で生じた空気を外へ吸い出す為です。このときの圧力は、小さく、-10 cmH2O程度、すなわち、コップに入った水を、ストローで吸い出し、ストロー内に水が10 cmH2O上がった時の圧力という事になります。

Medela Thopazのデジタル吸引器
このドレナージを行うにあたり、気瘻の量をデジタルで表示できる機械(Thopaz, Medela Inc., Switzerland)が入りました。外国製のもので、3年前にスペインの学会へ行ったときに目にしたものを、Medelaの日本法人に問い合わせ、そこから、日本の薬事申請を通し、やっとの事で認可されたという代物です。コンパクトで軽い為、手で持って歩きやすいものとなっています。

グラフモード。時間あたりの気瘻の量がグラフ表示されます。
もう少し細かく見たいですね。
データモード。吸引圧と流量が表示されます。
分時単位での気瘻の量になりますが、液体が流れるときの両も拾うようです。


 写真を見ていただければ、だいたいの概要はつかめると思いますが、このくらいの機器なら、日本で作ってもらいたいものですね・・・ここで言うのもなんですが、医療機器は、外国製が多いです。貿易収支は赤字です・・・




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