2015/12/25

ハイムリッヒ弁・・・

ハイムリッヒ弁というものがあります。



胸腔ドレナージを行った際、空気を吸い込まないように、一方通行になるようなものです。そざいは透明なプラスチックの筒で、内部に長い目のゴムがついています。外には出れるが、戻って入れない、魚を捕まえる時のワナのような構造です。魚ではなく、空気が戻れないようにということで、密着したゴムが装着されています。

わたしが研修医の頃は使っていましたが、いまはドレナージシステムをつなぐことが標準で、もう使っていませんでした。このたび、在庫処分となり、京都山城医療センターからは無くなりました。昔は、困難使ってたんやでという歴史的証拠として、写真をアップしておきます。

青い方を胸側につなぎます。空気や液体は左方向へ流れますが、逆向きには流れません。

横から見た図はこのように。ゴムのチューブがくっついていて、逆流を防止します。


歴史を語るにはまだ若いかな・・・


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2015/12/06

お久しぶりな患者さん・・・

ある当直の夜のこと、魚の骨が刺さったとのこと、受診されました。

「ああっ!先生!!」

と言われ、

「??」

でありましたが。

「五年前に。」
と、カルテを見ると、膿胸の手術をしていました。

印象的な患者さんで、笠置の山をホラを吹きながら行脚するのが趣味(日課)にしておられました。

「今も山を歩いてはりますか?」
「元気でやってます。」

といった会話で、診察ほったらかして、しばし盛り上がってしまいました。

手術をして、5年経ち、もはや後期高齢者となっておられましたが、自分が担当した患者さんが元気にされているのを知ると、やっぱり嬉しくなりますね。

魚の骨?
触診で異常なく、CTでも骨片認めずで、心配ありませんでした。

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