2009/09/15

熱型表・・・

 呼吸器外科の診療では、発熱性の疾患を見ることはあまりありません。手術後もほとんど発熱しません(消炎鎮痛剤を飲むため、熱型に出にくいです)。ただし、膿胸となると、話が変わります。何らかの原因で、胸の中(胸膜)に炎症が起こり、胸腔内に膿状の液体が貯留した病態をいいます。熱型について、教科書を調べてみました。備忘録的に・・・

 体温の変化を時間的経過を追って記録し、その特徴的なパターンを医学的に分類したものが熱型である。
 (1)稽留熱continued fever:日差が1℃以内の持続する高熱。大葉性肺炎、腸チフス極期、粟粒結核。
 (2)弛張熱remittent fever:日差が1℃以上変動するが、37℃以下には下がらない熱。種々の化膿性疾患、敗血症、腸チフス解熱期、種々のウイルス性感染症、悪性腫瘍。
 (3)間欠熱intermittent fever:日差が1℃以上変動し、1日のうちの最低が37℃以下になる熱。マラリアの発作期、または弛張熱と同じ原因。
 (4)波状熱・再発熱undulant fever:有熱期と無熱期が不規則に繰り返す。ブルセラ、マラリア、ホジキン病、腎結石、胆道閉鎖。
 (5)周期熱periodic fever:規則正しい周期で発熱を繰り返す。マラリア、ステロイド熱。

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