体温の変化を時間的経過を追って記録し、その特徴的なパターンを医学的に分類したものが熱型である。
(1)稽留熱continued fever:日差が1℃以内の持続する高熱。大葉性肺炎、腸チフス極期、粟粒結核。
(2)弛張熱remittent fever:日差が1℃以上変動するが、37℃以下には下がらない熱。種々の化膿性疾患、敗血症、腸チフス解熱期、種々のウイルス性感染症、悪性腫瘍。
(3)間欠熱intermittent fever:日差が1℃以上変動し、1日のうちの最低が37℃以下になる熱。マラリアの発作期、または弛張熱と同じ原因。
(4)波状熱・再発熱undulant fever:有熱期と無熱期が不規則に繰り返す。ブルセラ、マラリア、ホジキン病、腎結石、胆道閉鎖。
(5)周期熱periodic fever:規則正しい周期で発熱を繰り返す。マラリア、ステロイド熱。
0 件のコメント:
コメントを投稿