2009/09/13

第6回京都肺癌をなおす会・・・

 京都センチュリーホテルで開かれました。80人を超す皆様に集まりいただきました。一般演題の一題目として、「呼吸器外科医による禁煙外来 〜禁煙外来の立ち上げと早期の成績〜」を発表いたしました。
 綾部市立病院で2008年9月から開設された禁煙外来について、準備・方法・早期成績について発表しました。
 タバコは肺癌になる危険性を4.5倍(男性)に上げること、タバコをやめずに当日朝まで吸い続けた患者に手術をすると、呼吸器関連の合併症が1.8倍に上昇することなどから、患者の治療という意味でタバコは「百害あって一理無し」です。呼吸器外科医としては、術前に禁煙を指導する立場であります。
 ところが、タバコに含まれるニコチンの依存性はコカイン・ヘロインなどの麻薬と同等で、「根性や気合い」だけでやめることは難しいのであります。自分がタバコを止めれないのは意志が弱いからではなく、タバコには麻薬と同じ強い依存性があるためなのです。
 数年前から、保険診療で、禁煙外来で禁煙の治療ができるようになりました。12週間の禁煙治療プログラムに則って禁煙治療を行えば、患者自己負担は17,000円前後(3割負担の方)になります。成功率は、全体で66%(2/3)でした。
 病院や診療所において、禁煙外来を保険診療する(ニコチン依存症の治療ができる) ためには、その施設において、最低限病院敷地内禁煙であることが必要です。
 京都府のがん診療連携病院の実態はどうなのか、調べてみると、京都府立医科大学附属病院、舞鶴医療センター、そして、現在私の勤める公立山城病院は、敷地内禁煙になっておりません。あぁ・・・




 

0 件のコメント:

コメントを投稿