肺の手術をVATSで行うときに使用する鉗子です。
指を入れる部分(写真の奥の方、ぼけてます)が黒いので、通称「黒ケリー」です。
細い血管を結紮する場合、指を入れることが出来ないため、先端の溝の部分に糸を通して結紮点で横に開いて糸を結ぶときに使用します。
公立山城病院では、私が赴任したときに、2個購入し、1つを開胸セットの中、1つを清潔パックに入れていました。術中に落として不潔にした場合、清潔パックのものをすぐに取り出して使用するためです。
ところが、1年たって初めて気がついたのですが、先端の形状がちょっと違うんです。
従来使っていたものと比べて、結紮しにくいとは思っていたのですが、左右も明らかに非対称で、業者に連絡したところ、新しいものに交換してくれました。
日本の技術も・・・ね。気づかなかった私も・・・ね。
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