2019/04/11

胸腔ドレナージ・・・

みなさん、こんばんは。

胸膜炎、膿胸など、ドレナージを必要とする疾患は色々とございます。
一方で、どこから穿刺するのか、悩む症例もございます。

貯留液は、超音波検査で容易に判明します。
原則は側臥位で穿刺部位を探しますが、少量の場合はなかなか穿刺部が見つからないこともあります。

エコーで底エコー領域の幅が2cm以内である場合、呼吸性に横隔膜を穿刺してしまうリスクもあり、2cm以上になるように探しますが、それでも困難な場合はどうでしょうか。

今回は、手術室で入れさせてもらいました。
小切開(3cm)を行い、肋間筋を露出させ、鉗子ですくって胸膜までを露出させます。ここまでくれば、肺があっても、貯留液があっても、メスで胸膜切開を行うことで胸膜腔へ到達します。

胸腔内を確認し、ドレーンを背側肺尖部へ誘導して固定すればOKです。

研修医の先生にお手伝いしてもらいました。
そのあとは、我がセカンドハウスで麻婆豆腐と餃子とビールで、医学・研修医談義に花が咲きました。これからもよろしくお願いしますね。




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