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2017/10/11

第70回日本胸部外科学会・・・

第70回日本胸部外科学会定期学術集会に参加してきました。
25年ぶりの札幌であります。

クラーク博士の像。地下鉄とバスを乗り継いていってきました。
北海道、ひろい、でっかいどー
胸部外科学会は、心臓外科(成人、小児先天性心疾患)、血管外科(胸部大動脈疾患)、呼吸器外科、食道外科の学会です。専門分野はそれぞれ違いますが、胸部の中の臓器を扱う専門科の集まる会であります。

今回、私が専門とする呼吸器外科領域の中で、最も聞きたかったのは、低侵襲手術の現状です。

当院でも、Uniportal VATSと称して、1箇所の傷で肺切除を行い始めていますが、1箇所の傷で行うものの、傷の長さは4〜5 cmあります。
一方で、複数箇所の傷でも、一つの傷の長さを小さくする行う施設もあり、たとえば、4箇所でも、それぞれの傷を5mm+5mm+12mm+30mmと合計すると5cm程度になります。細い内視鏡用の器具、カメラを使用することで、傷の長さは小さくなる方向へと進化しているわけです。
そして、ロボット手術でありますが、これは傷の数、長さはロボットのアームに規定されるので、一朝一夕に小さくはならず、費用も高価でありますので、一般病院で購入することはありえないです。

傷の長さが小さい方が患者にとっては侵襲が少ないとは言えますが、傷の長さだけでは規定できないのが手術侵襲です。手術時間や、出血量、術後の合併症なども含めて、合計して総合点で判断するべきでありますが、明らかな指標がないのが現状です。

私の考えとしては、1箇所の傷で肺切除を行うことが低侵襲になろうかと考えています。そのためには、肺の血管を安全に剥離、切離することが重要であります。
学会でいろいろな発表を聞いていると、すこしずつ、時代が進んでいくことを実感しています。遅れないよう、ついていくとともに、地域の肺がん患者さんの手術に還元できるよう、日々、努力を続けていきます。

Dr. Gonzalez Rivasのスライドに、The most dangerous phrase in the language is "we've always done it this way."
というものがありました。「いつもこうやっている」では、進化がありません。少しずつ、工夫をして、もっともっとよい手術をできるように精進します。



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学会出張中、代わりをしていただいた外科の先生、ありがとうございました。

2017/03/25

アジア心臓血管呼吸器外科(ソウル、韓国)で発表しました!!!

Asian Society of Cardiovascular and Thoracic Surgery、第25回アジア心臓血管胸部外科学会学術集会(ソウル)へ参加、発表してきました。

一つは、Single port VATSの演題。電気研磨を行い、ツルツル、ピカピカの、まるで鏡のようなミラー鉗子を用いて、安全に周囲組織の剥離を行なっています。

もう一つは、産休、育休中の女性医師を対処としたe-learningについて。体調、育児の忙しさなどから、完全にdutyとされるとしんどいものがありますが、2週間に1回くらいのオンライン学習になら、参加できるとの意見でした。
休暇中くらいは完全に医療から離れさせて・・・という意見もありますが、ゆるくても、コミュニケーションを継続できる点で、安心できるという感想をいただきました。




Reduced port surgeryというセッション、やはり、日本からの演題はほとんどなく、中国、韓国、台湾、香港がメッカとなりつつあると感じました。
低侵襲の手術なのですが、5年くらい遅れてしまったような印象を受けましたが・・・
日本の呼吸器外科手術は、どこへ向かっていくのであろうか。


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2016/05/02

Single Port VATSについて・・・

前回の記事でも書きましたが、Single Port VATSのこと。

入念に準備を行いました。

まずは、部分切除の症例から。
そして、手順については大学のSJ先生と入念に打ち合わせ。
文献、動画も貪るように読みました。

一つの創から、内視鏡、鉗子、自動縫合器を入れて、視野を確保しなければなりません。

器具が喧嘩しないように(英語では、fencingフェンシングと言うようです)、段取りします。

肝心なところはハレーションしてますが、
3本の機器が挿入されているところが見えますでしょうか。
部分切除ですが、手術時間59分、出血8gです。
いままでのThree port VATSと変わりないです。

術後、創部が1カ所であるメリットは、痛みが圧倒的に少ないことです。

症例・経験を増やして、さらなる低侵襲手術を進めていきたいです。


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