写真のように、指の先を差し込んで使用します。
ヘモグロビンの酸素飽和度を測定するための装置です。
一応、医療機器に登録されていますが、アマゾンで売ってます。
以前のものが壊れたので、新規に購入しました。
皆さんは、呼吸器外科の医師が、日常診療で使用するものとして、何を思い浮かべますか?もちろん、外科医師なので、メスや手術機器は使用しますが、病棟や外来で患者さんを診察する時、手元にあると便利なのが、パルスオキシメーターです。
赤血球が酸素を運ぶということは、中学生の理科で習ったことがあると思います。?赤血球の中にはヘモグロビンというタンパク質があり、これが酸素と結合して、細胞まで流れていき、酸素との結合を解いて、細胞へ酸素を供給する仕組みになっています。
指で簡易的に測定できるので、非常に簡単です。私は98%ですが、もっと若い人は99%あるかもしれないです。ご高齢の方は、97%のこともあります。この機械の性能上100%は出ないようになっているようです。
血液が肺を通って、ヘモグロビンが酸素と結合して、100%の酸素飽和度となります。全身を回って、心臓に帰ってくると、酸素飽和度は80%くらいに低下します。結合した酸素の20%くらいが全身で消費されたということであります。
病気の方、手術後の方は95%くらいにさがります。
さらに肺の病気が進行すると、90%を切るくらいまで下がることもあります。
酸素吸入が必要になります。
一般的に、入院中は、最低でも94 - 95%を目標に酸素投与していますが、回復するにしたがって、酸素は不要になっていきます。
アマゾンで購入できて、かなり多くの人がレビューを書いているのには驚きました。COPDの方や小児の喘息の方に使用していることが多いようです。
一家に一台とは言いませんが、聴診器を当てるよりも、酸素飽和度の方が客観的に状態を把握できるのではないかとも思ってしまいます。
今後の、診察においては、聴診器とパルスオキシメーターが必須のように思います。